家賃滞納をしている入居者が夜逃げしましたが残された家財の対応は
質問者:
Oct.19.10
Q.
 管理物件のアパートの借主(自営業)が家賃を6か月滞納し、その都度支払いの念書を取るも履行せず、サラ金数社から追われ家財をそのままに逃走してしまいました。残された家財は借主のものであるため問題です。
 賃料不払い等の問題が発生したとき、私物の処分等について異議の出ないような念書をあらかじめ取っておくべきかと思いますが、いかがでしょうか。
A.
 もちろんそのような念書を取っておくことは必要ですが、だからといって家財をすぐ搬出・処分してよいというわけではありません。「自力救済」の危険性があります。判例上は強制執行による正式な建物明渡の手続きを経て建物の占有を貸主に移した後でなければ、家財等の搬出・処分は許されないと解すのが一般的です。
 当協会のモデル賃貸借契約書には借主が夜逃げ等をしたときに連帯保証人が賃貸借契約の解除や部屋の明け渡し、残置物の処理を行えるよう工夫しています。一度ご検討下さい。なお、この質問内容だけでは良く分かりませんが特に次の点は確認が必要です。
1.借主が明け渡したことを明確に証明したか(証明できるか)。
2.残置物の目録や部屋の状況を写真等で保存したか。
3.搬出した残置物をいきなり処分せず、相当な期間(3か月以上)保管していたか。