騒音に敏感な入居者の影響で他の入居者が退去してしまいました
質問者:
Oct.23.10
Q.
 音に非常に敏感な方がおり、ドア開閉音や足音、水洗音等を録音しては周囲の借主に苦情を繰り返します。この方は騒音だと主張しますが、録音を聴いてもそうした音は入っていません。当社はこの方に退去をお願いしていますが「なぜ騒音の被害者が退去しなければならないのか」と納得してもらえません。そうこうしているうちに、その方の上下左右の借主は全員退去してしまいました(貸主側への引越料等の要求もなく、とにかく早く退去したいという調子でした)。どうしたらよいでしょうか。
 なお、この方は現在、斜め隣の借主の生活音に苦情を言い始めています(生活音が聞こえる距離ではありませんが)。また、入居してもこの方にすぐ追い出されてしまうため、この物件は借主募集を止めています。当社が借上げているため家主の損害はありませんが、当社にとっては借上げ家賃の逆ざやも大きな問題です。
A.
 退去をお願いするのではなく、迷惑行為を理由に契約解除の手続きを進めてはいかがでしょう。こうした人を放置しておいたことについて貸主としての責任を問われ、退去する人から引越料等を請求されても文句の言えない事例だと思います。賃貸経営の妨害に当たるとして、損害賠償を請求してもよいのではないでしょうか。
 以下、各社の事例・意見です。
●訴訟して退去させるには時間が掛かります。問題の借主がいる限り他の部屋の借主募集もできないというのは賃貸経営上大きなマイナスなので、引越料等を渡してでも早く退去してもらうとよいのではないでしょうか。逆に、訴訟までする場合は、経営上の損害の賠償もきっちり請求するべきです。
●最近は、クレームを鵜呑みにせず、どのような人がクレームを言ってきたのかを見極める必要もあります。先入観を持つと別なクレームに発展するので注意しなければなりませんが。
●共同住宅で音のクレームがあったときは、そのクレームの正当性や音の程度を確認するために、他の借主への聞き込みも必要です。
●クレームを言ってきた人と言われた人に立ち会ってもらい、壁を叩く等により、実際にどの程度の音までが許容されるかについて両者に合意してもらったことがあります。