滞納は放置せず、原因究明と具体的対策を
第一ハウジング 加藤 豊 社長
◆滞納は管理会社が早期に対応
滞納はとにかく、初期滞納のうちに解決して長期滞納の芽を摘むことが大切。オーナーを守るため、家賃債務保証会社が入っていても任せきりにせず、管理会社が入居者を放置しないようにします。連絡が取れない、と言われた入居者の部屋を訪ねてみたら、メーターは回っていて、鬱で引きこもっていた、という例もありました。

◆滞納の理由を確認し対策を
連絡が取れたら、いきなり「払いなさい!」というスタンスではなく、「どうしましたか?」と払えなかった理由と聞きます。ついうっかりなのか、病気で寝込んでいたのか、理由によって対応も変わります。翌月急に2ケ月分の支払いが現実的でなさそうであれば分割払いやカード払いを提案するなど、具体的な支払計画を一緒に考えます。うっかり滞納が多い人は、入居者負担でカード引き落としに切り替えてもらうのも有効です。

◆常習者には個別対策も
さらに滞納の常習者には、担当者が夏休み前や年末にハガキや手紙を出します。既に督促でやり取りをしているのでコミュニケーションがとれている担当者が手書きで「入金がないと私がお休みをいただけません」となると、100%入金してもらえます。